マイティボンジャックは、条件により4つのエンディングが用意されています。エンディングの内容については、こちらの記事をご覧ください。
その中で、1つの謎が最後の部屋にいる人(物)?です。
1番目の部屋⇒パメラ王(主人公ジャックの父)
2番目の部屋⇒パメラ王妃(ジャックの母)
3番目の部屋⇒パメラ王女(ジャックの姉) ※ジャックと結婚
4番目の部屋⇒???
画像はこちらです。
人なのか物なのかすらわからないツタンカーメンのマスクのような物体です。
ヒントはBGMにあります。この物体を取得した際に、音楽が変わります。ファミコン世代の方々はどこかで聞いたことがあるような?と一瞬考えると思いますが、きっと思い出すかと思われます。
そう、シューティングゲームの名作「スターフォース」です。そのパーサーと合体した時の音楽です。パーサーと合体すると、連射機能とスピードが格段に上がります。かなりテンションの上がるテンポのいい曲です。
こちらの動画をご覧下さい。4番目の部屋のアイテムを取ったところでBGMが変わります。
なぜここでスターフォースの音楽が流れるのか?スターフォース最大の謎をご存じでしょうか?
スターフォースは、終盤に大陸にある絵が描かれています。普通は、シューティングに没頭しており、あまり気にしないかもしれません。ただの模様程度に認識してしまいます。
しかし、この絵画は、あるアイテムが隠されている地図になってます。まさに宝の地図です。これに気付いて、ゲーム中を探索しまくった方はかなり優秀な方だと思います。
このアイテムこそ100満点ボーナス。このアイテムが大陸に隠されているということ自体が謎だったのです。
そのアイテムは、「クレオパトラ」と言われています。エジプトを参考にしているので、クレオパトラ・・安易なネーミングな気がします( ̄▽ ̄;)
そうです!マイティボンジャックの4番目の部屋、最後に登場する人(物)は、スターフォースでも最大の謎とされていた「クレオパトラ」です。それを紐づけるために、スターフォースのBGMを流すようにしたと考えられます。
クレオパトラは、「ゴーデス」と呼ばれることがありますが、これは間違いのようです。ゴーデスとは、スターフォースの世界での大陸の名称です。
「大陸の謎」⇒「ゴーデスの謎」⇒隠しアイテムは「ゴーデス」となったようです。また、一説には、ボンバーマンでも同様のアイテムが登場して「ゴーデス」という名称だったことから、そう呼ばれたのかもしれません。
ゴーデスは、恐らく「ゴーレム」と「ハーデス」を組み合わせた造語だと思われます。ゴーレムは、ドラゴンクエストⅠでもお馴染みですが、街を守っています。何かを守るために作られた岩や土の人形のようなイメージがあります。ハーデスは、宇宙、冥王というイメージだと思います。
クレオパトラとは、宇宙で見守っている守り神のようなオブジェなのかもしれません。
スターフォースのでは、クレオパトラが100万点ボーナスとして隠されているということ自体が謎であり、特にストーリーとして、この世界でどういう役割がある物なのかは語られていません。
クレオパトラとゴーデスという名は、重要なキーとしてスーパースターフォースにも登場します。悪役の名がゴーデスで、重要なところへ入るためのキーアイテムがクレオパトラでした。
こういう理由から、マイティボンジャックの世界は、ゴーデス大陸の一部という説がありました。これは、正解かどうかは不明です。確かに、スターフォースのゴーデス大陸には、ピラミッドのような建物がたくさん出てきます。この一つが、マイティボンジャックの魔のピラミッドであってもおかしくはないです。
なぜ、クレオパトラをマイティボンジャックの最後の最後に登場させたのか?という疑問がありますが、恐らく制作側の「遊び心」だと思っています。
クレオパトラは、マイティボンジャック、ソロモンの鍵、スターフォース、スーパースターフォース、ボンバーマン(ゴーデス)等のソフトに登場しています。
これは、テクモがソフト間の繋がりを持たせたかったのか、テクモのソフトを遊んでくれているプレイヤーを喜ばせたかったという思いがあったのではないでしょうか。
それにしては、スターフォースでもマイティボンジャックでも、登場させる条件が難しすぎますが。
さらに、スターフォースとマイティボンジャックは担当されているBGMの作曲家(益子司さん)が一緒です。そのため、スターフォースで最も人気がありテンションが上がるBGMをマイティボンジャックに登場させたのではないでしょうか。
ファミコンのゲームだからといって侮ってはいめません。難易度も高く、やり込み要素もあります。奥の深いゲームだと思います。